お詫びの指輪
私の怒りが深すぎたのか、さすがの空気を読めない主人も
ちょっとやらかした感があったのか、お詫びの指輪を
買ってくれました。このままだと、コイツは逃げ出すかも、
何か買って、機嫌を取るべという事なのか、理由は
分かりませんが、とにかく、指輪ゲットです。
本音を言うと、指輪は要らないので、怒りスイッチをONに
しないでほしい。やらかし禁止。穏やかに暮らさせて。
この日は、突然、ドライブに付き合ってと主人に言われました。
何故か、銀行で大金をおろして、何だか怪しげな店に
連れていかれました。しかし、そこは、ジュエリーショップだったのです。
ビックリした振りをしていましたが、主人がこの事を企んでいたのは
何となく知っていました。
指輪は要らぬとお断りしようと思ったのですが、
よく考えてみると、指輪のひとつやふたつ買ってもらっても
お釣りがくるぐらいの被害を被っているので、
有難く受け取ることにしました。
まあ、その後、100万回くらい、どれだけ私が嬉しかったかを
主人に話さないといけなくなりましたけど。そして、主人は、
自分って本当にいい人だとご満悦でした。
もちろん、周りの人にも、指輪を買ってあげたと自慢をしまくり、
私にも、指輪を見せびらかすように指示がありました。(指示は無視)
毎日、毎日、誰かに指輪の事を聞かれたか確認があります。
一度、レストランで、ウエイトレスの方に素敵な指輪ねって言ってもらえたの
ですが、その時の、主人の嬉しそうなことといったら。
主人は、褒められるのがとにかく大好きです。