ネックレス ２

その日は、仕事をしているから遅くなると連絡が数回ありましたが、

その時点で、職場でお酒を飲んでいるのは明白でした。

もしくは、職場ではなく、何処か別の場所で飲んでいたかもしれません。

ハッキリ言って、一人の時間は至福の時なので、

帰宅時間が遅いのは全く気になりません。

夜の１０時半ごろでしょうか、ベロンベロンに酔っ払った

主人が帰宅しました。

そして、自慢気に若い女の子と知り合ったいいだろう。

俺ってモテるんだよね。と言い出すではありませんか。

主人は、自分の携帯のやり取りを自ら私に見せびらかしはじめました。

そこには、私が主人にプレゼントしようと思って

購入した、ネックレスの写真が。

いそいそと嬉しそうに写真を撮っていたのは、

彼女に送るためだったのか！

ちなみに、主人が送ったのは、ネックレスの写真です。

実物のネックレスではありません。

久しぶりに、私、ブチ切れました。

私も、いつまでも、いつまでも、学習しないね。

また、騙されてるよ。こんな自分にムカつきます。

時間を少し遡ってみると、匂わせ発言は、確かにありました。

なんか、主人は自分がモテるとか、若い女の子が自分に夢中とか

その様な戯言を言っていましたね。いつもの、自分大好き発言かと

思って全く無視を貫いていました。

私に、自分の浮気（ですよね）を自慢するとは、

一体思考回路はどうなっているのでしょうか。

そして、結果的には、主人は騙されていたという。なんと間抜けな事でしょう。

ネットで知り合ったらしいのですが、怪しいサイトでした。

詳しい事は分かりませんが、登録すると、ドンドン女の子から

連絡が来る感じなのかしら。

どれだけ自分が女の子にモテているのか、自慢したいから、

読んでくれというので、全てやり取り読まさせて

頂きました。

困っているの、お金が必要なのよ。というメッセージもありました。

陳腐だけど、なかなか良く出来たストーリーで、元カレから暴力を受けていたので、

心が疲れ切っているから、大人の優しい男性が必要なのだそうです。

男性恐怖症になっているので、実際会うのは難しい。時間が

必要なのよ。男性の声を聴くだけで、恐怖心が

戻ってくるので、電話もかけてこないで。

電話をかけてくる時は、前もっって時間指定してください。

（この間に、電話に出る係の人がお出ましになるのでしょう）

主人は、事前予約なしで、電話をしてしまったらしいが、

電話に出てくれず、

急に電話かけてくるなと

彼女からのメッセージもあった。

自分でも、おかしいことに気づいたらしく、最後には、

この詐欺師め、と悪態をついていた。

すぐに、なんでも信じるから、何度も何度も騙される。

あー、とんだ茶番劇だ。

次の日には、私、主人の為に買ったクリスマスプレゼント

全て返品させて頂きました。