映画を見に行く ー２－

映画のチケットは、無料で発券して下さったというのに、

その事すら理解できていない主人でした。

二重払いになるじゃないかと怒り出しました。

このチケットは無料で頂いたと説明すると

やっと納得したようでした。

本来主人が購入したチケットの上映時間より後の映画だったので、

しばらくロビーの椅子に座って待とうと、私は、椅子に

座っていました。

主人は、何故かウロウロしています。

何をしているのでしょうか。

主人に聞いてみると、QRCODEが見つかったので、映画館の

支配人に自分が嘘をついていなかったことを証明

したいと言い出しました。

支配人は、事務所内にいたようで、チケット売り場にはいませんでした。

しばらくすると、支配人が事務所から出てきました。

主人は、支配人の顔すら覚えていなかったのです。

彼女が支配人なの？と私に聞いていました。

さっき話をしたばかりなのに。

そして、支配人は、別の方の対応をしていました。

なんと、主人はその人を押しのけて、自分の携帯を

支配人に見せていました。

慌てて、主人に待つように言いました。

何と世話が焼けるのでしょう。

主人の順番が来て、支配人も、苦笑いをしながらも、

主人に付き合ってくれました。

返金できるけどどうしますか？と言われて、

主人は、ずうずうしくも、ポップコーンと

ドリンクを要求しました。

いや、主人が悪かったのです。おねだりなんか

してはいけなかったのです。

人間が出来ている支配人は、主人に、

ポップコーンとドリンクを渡してくださいました。

いつもは、映画館で寝落ちをせずに映画を見たためしが

ないのですが、流石、トップガン、主人の心を

がっつりつかんで、最後まで映画を見ることが出来ました。

しかし、主人は、元海軍で、戦闘機について詳しいので、

解説まで始めてしまいました。

周りの迷惑も考えましょう。夜の上映で人が少なかったから

まだしも、上映中に、話すのは迷惑行為です。

家に帰ると、どっと疲れました。